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トイレ掃除の順番と洗剤の選び方、黒ずみ・黄ばみ・尿石・タンクまで

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窓のあるトイレで、黄色いゴム手袋をした60代くらいの女性が、乾いた白い布でタンクの上を拭いている様子

便器の中をブラシでこすったあと、同じ手袋で便座やふたを拭くと、便器の汚れを便座に広げてしまいます。

床を先に拭けば、あとから払ったほこりが床に落ちて、もう一度拭き直すことになります。

トイレ掃除の手間を減らす近道は、洗剤を強くすることより、手を付ける順番を決めることです。

上から下へ、きれいな所から汚れた所へ。

この順に進めれば、拭いた所を汚し直さずに一回りできます。

温水洗浄便座(ウォシュレットなど)はノズルの出し方が機種で違うので、取扱説明書を手元に出してから始めると、途中で手が止まりません。

目次

始める前に、洗剤の系統と布を決める

洗剤は、その日に使う系統を1つにする

トイレ用の洗剤には、ふだん使いの中性、黄ばみや尿石向けの酸性、黒ずみやカビ向けの塩素系があります。

酸性と塩素系は、混ざると有害な塩素ガスが出る組み合わせです。

掃除の日ごとに使う系統を1つに決め、酸性と塩素系を続けて使うのは避けて、別の日にしてください。

便器の水がたまる所の奥には、前に使った洗剤が残っていることがあります。

布は、便座用と便器の外・床用に分ける

便座や温水洗浄便座の本体は、肌に触れる所です。

便座・ふた・本体を拭く布と、便器の外側や床を拭く布を分けると、床の汚れを便座に運ばずに済みます。

使い捨てのトイレ用シートを使う場合も、拭く場所が変わるたびに新しい1枚に替えます。

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便座や床などを拭く、トイレ掃除用のシートです。流せるかどうかと、使える場所は、購入前に商品ページと商品の表示でご確認ください。
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洗剤の形とブラシは、届かせたい場所で選ぶ

同じ系統の洗剤でも、容器の形で届く場所が変わります。

  • 先の曲がったノズルの液体・ジェル: フチの裏に向けて注げるため、便器の内側用に向きます。とろみのあるものは、内側の壁に留まります。
  • 泡やスプレー: 便器の外側や便座のまわりなど、広い面に薄く広げたい所に向きます。温水洗浄便座の本体には直接吹きかけず、布に含ませます。
  • 使い捨てのシート: 便座や床の境目のように、布を洗うのが手間な所に向きます。流せるかどうかは商品の表示で分かります。

ブラシは、フチ裏に届くように先が曲がった形か、細いすき間に入る小さめの頭のものが扱いやすいです。

ブラシのケースに水がたまりにくい形かどうかも、毎日の手入れに関わります。

洗剤は系統で、容器とブラシは届かせたい場所で選ぶと覚えておくと、買い足すときの手が早くなります。

そろえるものは、ゴム手袋、トイレブラシ、使う系統のトイレ用洗剤、布かシートを2種類です。

窓を開けるか換気扇を回してから始めます。

酸性や塩素系の洗剤は、肌に付くと手荒れの原因になります。

ゴム手袋はブラシを持つ前に着け、片付けが終わるまで外さないようにします。

液が目に入ったときは、こすらずにすぐ流水で洗い、商品の表示に書かれた応急処置に従ってください。

体調に不安があるときは医療機関へ、受診するか迷うときは中毒110番に相談できます。

便器にこれは使わない
金属ブラシ、研磨剤入りのナイロンたわし、研磨剤入りの洗剤は、便器の表面の傷の原因になります。
業務用の強い酸性・アルカリ性の洗剤も、家庭の便器には使いません。
温水洗浄便座の本体には、シンナーやベンジン、クレンザーを使いません。

紹介した商品:トイレブラシ(ケース付き)

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便器の中を洗う、ケース付きのトイレブラシです。ブラシの形と、置き場所に合う大きさかは、購入前に商品ページでご確認ください。
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上から下へ、拭き直しのない順で一回りする

STEP1
換気して、手袋を着ける

窓を開けるか換気扇を回し、ゴム手袋を着けてから道具を出します。

STEP2
高い所のほこりを払う

タンクのふたの上、手洗い器のまわり、棚、壁の上のほうのほこりを、乾いた布やハンディモップで落とします。

ほこりは下に落ちるので、床は最後に回します。

STEP3
ノズルを出して拭く

ノズルそうじのボタンがある機種は、電源が入ったままボタンでノズルを出し、ぬらした柔らかい布か、メーカーが指定するシートで拭きます。

拭き方と使える物は機種で違うので、取扱説明書の手順に合わせます。

黄色いゴム手袋をした手が、水で濡らして絞った白い布で、温水洗浄便座の奥にある細い棒状の部品をつまむように拭いている手元
STEP4
プラグを抜いて、便座・ふた・本体を拭く

ノズルが戻ったら、取扱説明書に従って電源プラグを抜いてから、本体と便座を拭きます。

水でぬらした柔らかい布をよく絞り、本体に水や洗剤を直接かけず、布に含ませて拭きます。

便座の裏、本体と便座のすき間、ふたの付け根は汚れがたまりやすい所です。

拭き終えたら、手を乾かしてからプラグを差し直します。

STEP5
便器の内側をフチ裏から洗う

洗剤をフチの裏にかけ、ブラシでフチ裏、内側の壁、水がたまる所の順にこすります。

水がたまる所では、ブラシを水面の下で動かすと水はねを抑えられます。

洗剤の置き時間は商品の表示に従い、最後に水を流します。

STEP6
便器の外側・床・壁の下を拭く

布を床用に替えて、便器の外側、便器と床の境目、壁の下のほうを拭きます。

床に落ちた水や洗剤は、放っておくとシミの原因になるので拭き取ります。

灰色のパーカーにジーンズの20代くらいの男性が、黄色いゴム手袋をした両手で、トイレの床に両膝をつき、便器の外側の床の境目を白い布で拭いている様子
STEP7
道具を片付けて手を洗う

ブラシは便器のフチにはさんで水を切り、しばらく乾かしてからケースに戻します。

濡れたまましまうと、ケースの底にたまった水が汚れやにおいの元になります。

黄色いゴム手袋をした手が、洗い終えたトイレブラシの柄を握り、ブラシの先を便器のフチの上で傾けて水を切っている手元

手袋を外したあと、手を洗って終わります。

ボタンで出したノズルが、しばらくして自動で戻る機種もあるので、拭く布は先に手元に用意しておきます。

ボタンのない機種でノズルを手で引き出してよいかは、機種によって違います。

取扱説明書に書かれていない引き出し方や、部品の取り外しはしないでください。

ノズルと本体のすき間は、一回りの日を待たずに、汚れに気づいたときに布で拭いておくと、こびりつく前に落とせます。

時間がない日は、3か所だけ

来客の前や、朝の身支度の合間のように時間が取れない日は、手順を全部回す必要はありません。

目に入る便座の表、においの出やすい床の境目、水がたまる所の輪の3か所だけを片付けます。

便座はよく絞った布で拭き、床の境目はシートで拭き、輪はブラシでひとこすりして水を流せば、短い時間で見た目とにおいが整います。

手順を全部回す日は、週末など時間の取れる日にまとめると、毎回の負担が偏りません。

汚れ別に、ここだけ手を足す

この順で落とせなかった汚れには、汚れの種類に合わせて手を足します。

水がたまる所の黒い輪

水がたまる所のふちに出る黒い輪は、ほこりや水垢が重なった黒ずみであることが多く、中性洗剤とブラシで何度かこすると薄くなります。

こすっても色が残る点々なら黒カビの可能性があり、便器に使えると表示された塩素系のトイレ用洗剤の出番です。

塩素系を使う日は、酸性の洗剤を使った日と分けてください。

輪は、薄いうちほど軽いひとこすりで消えます。

水を流したあとに輪がうっすら見えたら、ブラシで一度なでておくだけで、黒く育つ前に止められます。

黄ばみと尿石

水がたまる所の上の線や、フチの裏の黄色〜茶色の固い汚れは、尿の成分が固まった尿石です。

中性洗剤では落ちにくく、トイレ用の酸性洗剤を使います。

酸性のトイレ用洗剤は、金属製品と大理石(人工大理石を含む)には使えません。

便座の金具や床、ステンレスの手すりに液が付いたら、すぐ水で流してください。

原液のまま使うと、タイルの目地を傷めることもあります。

置き時間を表示より延ばしても、厚く育った尿石が一度で取れるとは限りません。

何度か繰り返しても残る厚い尿石を、研磨の道具や硬いへらで削るのは避けてください。

便器の表面に傷が付くと、そこに汚れが入り込み、かえって掃除が大変になります。

繰り返しても残る場合は、無理に削らず、ハウスクリーニングの業者に相談する方法もあります。

タンクと手洗い器

手洗い器のある陶器のタンクは、ふたの上の手洗い器にたまる白い水垢が目立ちます。

スポンジと中性洗剤で落ちない水垢には酸性の洗剤を使い、使ったあとは水でよく流します。

タンクの中で、覚えておきたいこと
タンクの中には、水を止める部品や流す部品が入っています。
中を掃除するときは、取扱説明書に外し方と手入れの方法が載っている場合だけ、その範囲で行います。
部品を外したり曲げたりすると、水が止まらなくなる原因になります。
止水栓まわりの部品も、止水栓を開けたまま外すと水が噴き出すことがあります。

手洗い付きのふたは、裏側で給水の管がつながっている機種があり、持ち上げるときは、ゆっくり外して管を引っ張らないようにします。

タンクの中の部品の交換や修理、水漏れは、メーカーや水道の業者に相談する範囲です。

賃貸の住まいなら、先に管理会社へ連絡してください。

便器はきれいなのに、においが残る

便器をきれいにしても、トイレのにおいが残ることがあります。

においの元になりやすいのは、便器と床の境目や、便器の横の壁の下のほうに飛んだ小さなしずくです。

床と壁の下は、手順の最後に布を替えて拭く所ですが、においが気になる時期はここだけ毎日シートで拭くと変わってきます。

小さな飛び散りは、乾いて床にしみ込む前なら、シート1枚でさっと取れます。

床がクッションフロアなら、床用には中性の洗剤か水拭きを選んでください。

酸性や塩素系の洗剤が付いたままになると、シミや変色の原因になることがあります。

湿気がこもると、床や壁の汚れが乾きにくく、においも残りやすくなります。

掃除のあとも換気扇を回したままにして、床の水気が引くまで湿気を外へ出しておきます。

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この記事を書いた人

掃除と洗濯の悩みを、汚れ・素材・洗剤の組み合わせの安全と、自分でやる範囲・業者に任せる範囲で整理して伝える編集担当です。選び方の軸と、やってはいけない線を、メーカーの表示や取扱説明書、公的な情報をもとに調べ、比較・整理してお届けしています。

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