枕が洗えるかどうかは、カバーを外した本体の縫い目に付いたタグで分かります。
タグには、洗濯表示と並んで「詰め物」や「中材」の欄があり、そこに書かれた素材の名前で、水に入れてよいかがおおよそ決まります。
毛布も同じで、タグの素材と洗濯表示を見れば、自宅で洗うか、店に出すかの見当がつきます。
素材ごとの目安と、タグの洗濯表示が食い違うときは、タグのほうに従います。

枕の中身別、洗える・洗えないの早見表
| 枕の中身 | 水洗い | ふだんの手入れ |
|---|---|---|
| パイプ(細い管を短く切った樹脂) | 洗える | 日に干してもよい |
| 粒状の樹脂(ビーズ) | 洗える物が多い | 日に干してもよい |
| ポリエステルわた | 洗える物が多い | 日に干し、洗ったら中まで乾かす |
| そば殻 | 洗えない | こまめに日に干す、たたかない |
| 羽根・羽毛 | 水洗いしない | 風通しのよい所で陰干し、汚れは拭く |
| 低反発・高反発のウレタン | 洗えない | 直射日光を避けて陰干し |
パイプや粒状の樹脂の枕は、家で丸洗いできる中身です。
ポリエステルわたの枕も丸洗いできる物が多いものの、わたが水を含むので、乾くまでに時間がかかります。
そば殻の枕は水洗いできないので、水には入れません。
ウレタンも水洗いできない素材で、低反発・高反発のどちらも、洗う対象から外れます。
中身が混ざった枕と、高さを調整できる枕
パイプとわたを組み合わせた枕や、部分ごとに違う素材を詰めた枕は、いちばん弱い素材に合わせて扱います。
中身ごとに分かれた袋を取り出せる枕なら、洗える袋だけを洗い、そば殻やウレタンの袋は干すだけにします。
高さを調整するシートやパイプの小袋が入った枕は、洗う前に入っている数と位置をメモしたり、写真に撮ったりして、乾いてから同じように戻します。
店で作ったオーダーの枕は、中身の入れ替えも含めて、作った店に相談します。
タグがない、文字が読めない枕
タグを切ってしまった枕や、洗いざらしで文字が消えた枕は、中身の素材が分かっても、洗える根拠がありません。
ファスナーの付いた枕なら、開けて中身を見れば、パイプかそば殻かわたかは見分けられます。
それでも洗濯表示が分からない枕は、洗わない側に入れ、干す手入れとカバーの洗濯で済ませます。
どうしても洗いたいときは、枕を買った店やメーカーに、商品名から洗えるかを問い合わせる方法があります。
枕カバーと、本体を洗う頃合い
枕の汚れの多くは、汗や皮脂、髪の整髪料で、まず枕カバーが受け止めます。
カバーをこまめに替えて洗い、汗をかく夏は洗う回数を増やすと、本体まで汚れが届くのを遅らせられます。
カバーを外した本体に、黄ばみや汗じみが出てきた、顔を近づけるとにおう、という段階が、洗える枕を丸洗いする頃合いです。
洗えない枕でこの段階になったら、干して拭く手入れを重ねるか、買い替えを考えます。
洗える枕の洗い方
洗濯機に入れる前に
タグに洗濯機の記号があっても、枕の大きさが洗濯機や洗濯ネットに収まらないことがあります。
ネットに入れてファスナーが閉まらない枕は、無理に押し込まず、浴槽や大きめのたらいで手洗いにします。
中身を入れたまま洗う枕は、側の生地に破れやほつれがないかを先に見ます。
小さな穴から、パイプやビーズが洗濯機の中にこぼれ出ることがあるためです。
手洗いの流れ
- ぬるま湯か水に、洗濯用の中性洗剤を表示の量だけ溶かす
- 枕を沈め、両手で上から押しては浮かせる動きを繰り返して、中まで洗剤液を通す
- 水を替えて同じように押し、泡が出なくなるまですすぐ
- 洗濯ネットに入れて短く脱水するか、バスタオルで包んで上から押して水気を移す

洗濯機で洗う場合は、ネットに入れて、弱い水流のコースを選びます。
脱水を長く回すと、中身が片寄ったり、側の生地が傷んだりするので、短めにします。
パイプの枕は、中身の入った袋ごと洗える物と、袋から出して洗う物があるので、タグの指定に合わせます。
パイプを袋から出して洗う場合は、洗濯ネットに小分けにして入れ、こぼれた粒が排水口に流れないようにします。
中まで乾かしてから使う
洗った枕は、表面が乾いても、中のわたや管の奥に水分が残っています。
平らな所や物干しネットの上に置き、ときどき裏返しながら、手で中身をほぐして片寄りを直します。
パイプの枕は、手で軽く振ると中の水が抜けて乾きが早まります。
雨の日に洗った場合は、室内で扇風機や除湿機の風を枕に当て、部屋の湿気ごと逃がします。
中まで乾いたことが分かるまで、枕は使いません。
湿ったまま頭を乗せると、においのもとになります。
洗えない枕は、干して、汚れだけ拭く
洗えない枕でしないこと
そば殻・ウレタン・羽根の枕を水に浸ける
そば殻の枕を、布団たたきでたたく
ウレタンの枕を、直射日光に長く当てる
汚れを拭いたあと、湿ったまま使う
そば殻の枕は、こまめに日に当てて湿気を飛ばします。
殻が割れて粉が出るので、干すときにたたかず、表と裏を返すだけにします。
ウレタンの枕は、紫外線で傷むので日陰の風通しのよい所で干し、湿気の多い季節は室内で風を当てます。

羽根や羽毛の枕は、風通しのよい日陰で干し、汚れた所だけを、薄めた中性洗剤を含ませて固く絞った布でたたくように拭き、水拭きをしてから乾かします。
汚れが広い範囲に染みた、においが抜けない、という枕は、寝具を扱うクリーニング店に相談するか、買い替えの時期と考えます。
洗えない枕を長く使うには、枕カバーの上にタオルを1枚巻き、タオルを毎日替える使い方もあります。
タオルは洗濯機で気軽に洗えるので、汗をかく季節でも、本体まで汚れが届くのを遅らせられます。
毛布は、素材とタグと洗濯機で決める
毛布は枕よりも大きく重いので、素材とタグに加えて、洗濯機の取扱説明書に書かれた毛布の重さと枚数の上限が分かれ目になります。
毛布は肌に直接触れる使い方をすると、襟元にあたる側に皮脂や汗の汚れがたまり、そこから黄ばみやにおいが出てきます。
洗う前に、襟元にあたる側を見て汚れの濃い所に洗剤の原液をなじませ、汚れた面を外側にしてたたむと、短いコースでも汚れに洗剤が届きます。
| 毛布の素材 | 自宅で洗えるか | 洗い方の要点 |
|---|---|---|
| アクリル | タグで洗える物が多い | 毛布コース、指定があればネット |
| ポリエステル(マイクロファイバーを含む) | タグで洗える物が多い | 毛布コース、柔軟剤を使うかは毛布と柔軟剤の表示に合わせる |
| 綿 | 洗える物が多い | 乾燥機は縮むことがあるので表示を見る |
| ウール・カシミヤ | 洗える表示の物だけ | おしゃれ着用の中性洗剤で手洗いか弱いコース、迷えばクリーニング店 |
| 電気毛布 | 製品の取扱説明書で洗える物だけ | 取扱説明書の手順だけに従い、ふつうの毛布と同じ扱いにしない |
ウールやカシミヤの毛布は、洗濯機の毛布コースで対象外にしている機種もあり、タグで洗えても、洗濯機の側で断られることがあります。
電気毛布は、コードや操作部の外し方と洗い方が製品ごとに決まっていて、洗濯機の毛布コースの対象から外している洗濯機もあります。
電気毛布は、毛布の取扱説明書と洗濯機の取扱説明書の両方で洗えると分かった物だけを洗い、どちらかに書かれていなければ洗いません。
重さは、体重計で量る
毛布の重さがタグに書かれていないときは、毛布を抱えて体重計に乗り、自分の体重を差し引けば、だいたいの重さが分かります。

量った重さを、洗濯機の取扱説明書の毛布の欄に書かれた上限と比べ、収まらない毛布はコインランドリーかクリーニング店に回します。
洗い方と干し方
毛布は、取扱説明書に書かれたたたみ方で洗濯槽に入れ、「毛布」コースで洗います。
毛布を、ふだんの標準コースで回すと、毛布や洗濯機を傷める原因になります。
干すときは、物干しざお2本にまたがせてM字に掛けると、内側まで風が通ります。
湿っているうちにブラシで毛並みを一方向にそろえると、乾いたあとの手ざわりが整います。

厚手の毛布は寒い季節に乾きにくく、表と裏を返しながら日をまたいで干すこともあります。
ウール・カシミヤの毛布を家で洗うとき
洗える表示の付いたウールやカシミヤの毛布は、もまずに押して洗うことが縮ませないための要になります。
浴槽にぬるま湯か水を張り、毛が洗える表示のある、おしゃれ着用の中性洗剤を溶かします。
たたんだ毛布を沈め、上から押しては浮かせる動きを繰り返し、水を替えて同じようにすすぎます。
脱水は洗濯機で短く済ませるか、浴槽のふちに掛けて水を切り、形を整えて陰干しにします。
ぬれている間の天然の毛は独特のにおいがすることがありますが、乾くにつれて薄れていきます。
高価な毛布や、洗える表示があっても扱いに自信のない毛布は、クリーニング店に任せます。
コインランドリーで毛布を洗うとき
自宅の洗濯機の上限を超える毛布は、コインランドリーの大型の洗濯乾燥機で洗えます。
洗う前に、タグのおけの記号と、四角の中の丸の記号を見て、乾燥機に入れてよいかを決めます。
綿の毛布や、乾燥機の記号に×がある毛布は、洗いだけで止めて、持ち帰ってから干します。
敷きパッド・ベッドパッドと、防水のシーツ
敷きパッドやベッドパッドも、毛布コースで洗える物が多く、タグと洗濯機の取扱説明書の両方で洗えるかを見ます。
防水加工のあるシーツやカバーは、毛布コースの対象から外している洗濯機が多く、洗濯機には入れません。
防水の物は、製品のタグに書かれた手入れの方法に合わせます。
タグに「水洗い不可」の文字や、おけの×を見つけたら、その枕や毛布は、洗う物ではなく干して整える物として扱います。


