よく晴れた午後に窓ガラスを拭くと、乾いたあとに白いすじが何本も浮かび上がることがあります。
強い日差しの下では、洗剤や水が拭き取る前に乾いてしまうためです。
窓まわりの掃除は、場所ごとに向く道具と、向く天気や時間帯が違います。
窓ガラス、網戸、サッシのレール、ベランダ、カーテンを同じ日に同じ道具で片付けようとせず、場所ごとに分けて考えると、手間もやり直しも減ります。
洗剤や道具の使える素材は商品ごとに、網戸やサッシの手入れ方法は製品ごとに違うため、商品の表示と、窓やサッシ、カーテンの取扱説明書・洗濯表示を優先してください。
窓まわりは、場所ごとに道具も洗剤も変わる
| 場所 | 主な道具 | 洗剤 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 窓ガラス | スクイジー、拭き取り用の布 | ガラス用洗剤、または水 | 日差しの強い時間を避ける、外側は手が届く範囲だけ |
| 網戸 | やわらかいブラシやスポンジ、布 | 薄めた中性洗剤 | 強く押さない、外したら外れ止めを戻す |
| サッシのレール | 掃除機、すき間用のブラシ、割り箸と布 | 水、汚れが残れば薄めた中性洗剤 | 乾いた砂を先に取る、金属たわしを使わない |
| ベランダ | ほうき、デッキブラシ、ちりとり | 水、汚れが残れば中性洗剤 | 排水口のつまり、階下への水、手すり周りの転落 |
| カーテン | 洗濯ネット、洗濯機 | 洗濯表示に合う衣類用洗剤 | 洗濯表示で洗い方を決める、脱水は短く |
どの場所も、最初に乾いたほこりや砂を取ってから、水や洗剤を使う順番は同じです。
濡らしてから払おうとすると、ほこりが泥になって広がります。
窓ガラスは、くもりの日か午前中に
日差しが強い時間帯は、光の反射で汚れが見えにくく、洗剤もすぐ乾きます。
くもりの日や午前中のほうが、汚れの残りを見ながら拭けます。
拭く順番と、スクイジーの使い方
外側と内側の両方を拭くときは、汚れの多い外側から始めます。
外を仕上げてから内側に移れば、残ったくもりが外か内かを見分けられます。
外側の砂ぼこりや泥はねは、先に水で濡らした布で落とします。
ガラス用の洗剤を吹きつけたら、スクイジーを上から下へ一方向に動かし、ひと拭きごとにゴムについた汚れを布でぬぐうと、拭きすじが残りにくくなります。
最後に、窓枠に垂れた水を乾いた布で拭き取ります。
洗剤を使わずに済む汚れもある
室内側のガラスについた手あとやほこり程度なら、水で濡らして固く絞った布で拭き、すぐに乾いた布で拭き上げるだけで落ちることがあります。
洗剤を使うのは、外側の排気ガスの汚れや、水拭きで残った油っぽいくもりだけに絞れば、拭き取りの手間が減ります。
ガラスにフィルムを貼っている窓は、フィルムの説明書に書かれた手入れ方法と、使ってよい洗剤を先に見ておいてください。
外側は、手が届く範囲だけ
窓の外側を拭くときは、窓から身を乗り出さないでください。
手すりや窓枠に足をかけたり、脚立をベランダの手すり近くに置いたりするのも避けます。
手が届かない部分は、柄の長いスクイジーやワイパーを使うか、拭かずに残す、業者に頼む、のどれかにします。
脚立を使うときは平らな床に置き、一人きりで作業しないでください。
2階以上の窓で、外側に足場がない場合は、内側から届く範囲を拭けば十分です。

はめ殺しの窓や吹き抜けの高い窓は、無理に自分で拭こうとせず、窓掃除を扱う業者に相談する線を引いておきます。
網戸は、外さずに済むかを先に見る
網戸には、取り付けたまま室内側と室外側の両方を掃除できる作りの物があります。
外さずに拭けるなら、外さないほうが、落下や網の破れの心配が減ります。
網についた乾いたほこりは、先に掃除機のブラシ付きノズルで、網を押さないよう軽く当てて吸い取ります。
そのうえで、外さずに拭くときは、網の向こう側に布を当てるか、もう一人に反対側から押さえてもらい、やわらかいブラシやスポンジで軽くなでるように汚れを落とします。
水拭きで落ちない汚れは、薄めた中性洗剤を使い、最後に洗剤が残らないよう水拭きします。
金属たわしやシンナー・ベンジンなどの溶剤は、網や枠を傷めるため使いません。
強く押すと、網がたわんだり、枠のみぞから外れたりします。
網戸を外して洗うときは、取扱説明書で外し方を見てから作業します。
網戸には、外れて落ちるのを防ぐ「外れ止め」という部品がついています。
外すときにゆるめた外れ止めは、取り付け直したあとに元の位置に戻してください。
戻し忘れると、網戸が外れて落ちる事故につながるおそれがあります。

外した網戸は、ベランダや庭で、平らな所に寝かせるか、壁に立てかけて洗います。
掃除の途中で網の破れやたるみに気づいたら、こすって広げないよう、その部分は拭かずに残します。
網の張り替えは、網戸の型に合う網と押さえゴムを選べば自分でもできますが、外れ止めの扱いに不安があるときは、建具の販売店や工務店に相談してください。
2階のベランダから網戸を運ぶときは、風にあおられやすいので、風の強い日は外さないほうが安全です。
サッシのレールは、乾いた砂を先に取る
レールのみぞには、砂やほこり、虫の死がいが溜まります。
いきなり水を流すと、砂が泥になってみぞの奥に入り込むので、先に掃除機のすき間用ノズルや、すき間用のブラシで乾いたごみを取ります。
そのあと、割り箸に布やキッチンペーパーを巻きつけ、水で湿らせてみぞの角をなぞると、細かい汚れが拭き取れます。

レールの下枠にごみが溜まったままだと、雨水がうまく流れず、室内側にあふれる原因になることがあります。
年に一度の大掃除だけでなく、季節の変わり目に乾いたごみを取るだけでも、レールの汚れは固まりにくくなります。
ベランダは、排水口と階下への水に気をつける
ベランダは、まず排水口のまわりの落ち葉やごみを取り除いてから、ほうきで砂を集めます。
排水口がつまったまま水を流すと、水が溜まってあふれることがあります。
集合住宅のベランダは、多くの場合「共用部分」で、使い方が管理規約で決まっています。
水を大量に流すと、階下のベランダや洗濯物に水がかかることがあるため、バケツの水を少しずつ使い、デッキブラシでこすってから排水口へ寄せます。
高圧洗浄機の使用や、隣の住戸との仕切り板・避難はしごのふたの扱いは、管理規約や管理会社の案内に従ってください。
避難の通り道になる仕切り板の前や、避難はしごのふたの上に、掃除道具を置いたままにしないことも大切です。
ひっくり返したバケツや踏み台は、小さな子どもが乗ると、手すりの上から体が出てしまう高さになります。
デッキブラシも含めて、作業の最後にまとめてベランダから引き上げ、出しっぱなしの日を作らないようにします。
手すりの外側を拭こうとして身を乗り出すのも、窓と同じく避けてください。
カーテンは、洗濯表示で洗い方を決める
カーテンを洗う前に、裾や端についている洗濯表示を見ます。
洗濯おけの中に数字が書かれた記号なら、洗濯機で洗えます。
おけの下に線が引かれている物は弱い洗い方の指定で、線が2本なら、さらに弱い洗い方です。
洗濯おけに手を入れた記号は、手で押し洗いすることが前提の表示です。
洗濯機の手洗いコースやおしゃれ着コースで代わりに洗えるかは、洗濯機の取扱説明書で見てください。
洗濯おけに×がついている物や、表示がない物は、無理に家で洗わず、クリーニング店に相談してください。
- 洗濯表示で、洗濯機か手洗いか、家では洗えないかを見た
- フックをすべて外し、なくさないよう容器にまとめた
- 外でほこりを払った
- カーテンの大きさに合う洗濯ネットを用意した
- 遮光や裏地付きのカーテンは、表示の注意書きまで読んだ
洗濯機で洗うときは、汚れやすい裾が外側に来るように屏風のようにたたんで洗濯ネットに入れ、洗濯表示の強さに合うコースを選びます。

脱水を短めに切り上げておけば、しわが深く残りません。
干すときは、乾燥機を使わず、元のカーテンレールにつるして乾かすと、カーテン自体の重さでしわが伸びます。
厚手のカーテンは水を吸って重くなるので、レールが負けそうなときは、物干しざお2本にかけて乾かします。
遮光カーテンや裏地付きのカーテンは、裏の加工がはがれることがあるため、洗濯表示と付いている注意書きに合わせてください。
カーテンを外した日は、レールの上のほこりと、窓ガラスを先に拭いておくと、洗ったカーテンを汚れた窓辺に戻さずに済みます。
天気で、どの場所をやるかを決める
窓ガラスも網戸もカーテンも、向く天気がそれぞれ違います。
晴れた日に窓ガラスを拭き、くもりの日にカーテンを洗えば、どちらも仕上がりが悪くなりがちです。
天気予報を見て「今日はどこをやる日か」を決めるほうが、同じ手間でも仕上がりがそろいます。
| その日の天気 | 向く場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 晴れて風が弱い日 | カーテンの洗濯、網戸を外して洗う | 乾きやすく、網戸が風にあおられにくい |
| くもりの日 | 窓ガラス | 洗剤がすぐ乾かず、汚れの残りが見やすい |
| 晴れが続いて乾いている日 | サッシのレール | 乾いた砂をノズルやブラシで取りやすい |
| 気温が高めの晴れた日 | ベランダ | 水を使ったあとの床が乾きやすい |
| 風の強い日 | 室内側の窓ガラスとレールだけ | 網戸の取り外しや、ベランダでの作業を避ける |
1日でまとめて回すなら、洗濯機を先に動かす
どうしても1日で済ませたい場合は、晴れて風の弱い日の午前を選び、乾くのに時間がかかる物から手をつけます。
窓ガラスの外側は、この日に日差しが強ければ、くもりの日に回しても構いません。
フックを外して容器にまとめ、洗濯表示に合うコースで洗濯機を回します。
洗っている間に、カーテンレールの上とサッシのレールのほこりや砂を、掃除機とブラシで取ります。
日差しが入る窓は、陽が回ってくる前に済ませます。
網戸をなでるように拭き、レールのみぞは湿らせた布を巻いた割り箸でなぞります。
洗い上がったら、フックを付け直してそのままレールにつるし、窓を少し開けて乾かします。
排水口のごみを取ってから掃き、使った道具はすべて室内か物置に戻して、その日の作業を終えます。
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