ぬいぐるみを洗う前に、手に取って見る所は次のとおりです。
- タグに、おけの記号があるか、おけに×が付いているか
- 表の生地は、綿やポリエステルか、ウールやフェルトか
- 中身は、ポリエステルわたか、粒やそば殻か
- 電池や音の出る部品、動く仕掛けが入っていないか
- 目・鼻・ボタンは縫い付けか、接着か、取れかけていないか
- 濡らしたときに色が落ちないか
- 洗面器や洗濯ネットに収まり、中まで乾かせる大きさか
このうち1つ目のタグと、おもちゃとして売られていた物なら一緒に付いてきた説明書きが、ほかのどの見立てよりも先に立ちます。
タグや説明書きで洗えないとされているぬいぐるみは、残りの項目がそろっていても洗いません。
タグ・生地・中身・部品・色・大きさを、順に見る
タグ:おけの記号と、タグのない場合
タグのおけの中に数字や手の形があれば、家で洗えるぬいぐるみです。
おけに×が付いていれば水洗いはせず、表面を拭く手入れにとどめます。

タグが付いていないぬいぐるみは、洗うかどうかを自分で決めることになります。
色が落ちるかは事前に試せますが、洗ったあとに形が崩れるかどうかは、洗う前に確かめる方法がありません。
思い出の品や、もう手に入らないぬいぐるみでタグがない物は、洗わない側に入れるほうが、取り返しのつかない失敗を避けられます。
長く手元にあるぬいぐるみは、タグが付いていても、生地や縫い糸が弱っていることがあります。
指で生地を軽く引っ張って薄くなった所がないか、縫い目の糸が切れかけていないかも、タグと一緒に見ます。
生地:縮みやすい素材がないか
綿・ポリエステル・アクリルの生地は、タグで洗えれば、おしゃれ着用の中性洗剤で手洗いできます。
ウールの生地は、水の中でもむと縮み、毛羽立ちも出るので、洗える表示がなければ洗いません。
フェルトでできた耳や飾りは、水を含むと形がゆがむことがあるので、タグに洗える記号があっても、洗う前に縫い付けの状態を見ます。
アクリルは熱に弱いので、乾かすときに暖房器具のそばに置きません。
中身:わたか、粒か
中身はタグの「詰め物」や「中わた」の欄で分かります。
| 中身 | 洗えるか | 気をつけること |
|---|---|---|
| ポリエステルわた | 表示で洗えれば丸洗いできる | 中まで乾くのに時間がかかる |
| 粒状の樹脂(ペレット・ビーズ) | 表示がなければ洗わない | 縫い目から粒がこぼれると、小さな子の誤飲のおそれがある |
| そば殻 | 洗わない | 水洗いできない素材 |
| 綿わた・羊毛わた | 表示がなければ洗わない | 水を含むと固まり、乾きにくい |
重みを出すために粒を入れた手足やお尻の部分は、ほつれがあると洗っている間に粒が出てくるので、洗う前に縫い目を一周たどります。
電池・音の出る部品・仕掛け
声が出る、光る、心音のように動くといった仕掛けのあるぬいぐるみは、中に電池や電子部品が入っています。
部品を取り出せる構造で、説明書きに取り出してから洗う手順が書かれている物だけが、洗う対象になります。

部品を取り出せない物、取り出し方が分からない物は、水に入れず、表面を拭く手入れにします。
取り出した部品は、洗っている間に紛れないよう、袋に入れて子どもの手の届かない棚にしまいます。
目・鼻・ボタン:縫い付けか、接着か
目や鼻が糸で縫い付けられているか、接着剤で貼られているかを、指で軽くつまんで見ます。
接着の目や鼻、貼り付けのワッペンは、水に浸けてこすると、はがれることがあります。
ぐらついている目やボタンは、洗う前に縫い直すか、外して保管します。
色落ち:目立たない所で試す
色の濃いぬいぐるみや、生地の色が何色も切り替わる物は、洗う前に色落ちを試します。
おしゃれ着用の中性洗剤の原液を、足の裏など目立たない所に少し付けてしばらく置き、白い布で押さえて色が移らないかを見ます。
白い布に色が付いたら、そのぬいぐるみは丸洗いせず、表面を拭く手入れにします。
色が落ちない物でも、ほかの洗濯物とは分けて単独で洗います。
大きさ:中まで乾かせるか
洗面器や洗濯ネットに収まらない大きなぬいぐるみは、洗えても中まで乾かすのに日数がかかります。
抱き枕ほどの大きさの物や、中わたがぎっしり詰まった物は、ぬいぐるみの洗濯を受け付けるクリーニング店に任せる候補です。
これから買うなら、売り場でタグと目鼻を見る
小さな子どもに渡すぬいぐるみを買うときは、タグに洗える記号があるか、目や鼻が刺しゅうか縫い付けかを、売り場で手に取って見ます。
中身がポリエステルわたで、電池や仕掛けの入っていない物なら、汚れた日に家で洗える側に入ります。
電池入りの物を選ぶときは、電池を入れるふたが、ねじ留めのように簡単には開かない作りかを見ます。
おもちゃの安全基準を満たした印として、STマークの付いた物を選ぶ方法もあります。
洗えると決まったら、押して洗い、中まで乾かす
洗う流れ
外せるリボンや服を外し、汚れの目立つ所に中性洗剤の原液をなじませる
洗面器に水を張り、おしゃれ着用の中性洗剤を表示の量だけ溶かす
もまずに、沈めては浮かせる動きを繰り返して押し洗いする
水を替えて同じように押し、泡が出なくなるまですすぐ
タオルで包んで、洗濯機でごく短く脱水する

洗濯機で洗う場合は、ぬいぐるみの大きさに合った洗濯ネットに1つずつ入れ、おしゃれ着や手洗いなど、弱い水流のコースを選びます。
脱水を長く回すと、形が崩れたり、毛並みが乱れたり、目や鼻のプラスチックが傷んだりするので、ごく短く切り上げます。
脱水が終わったら、すぐに取り出して、手で全体の形を整えます。
洗剤と水の温度
洗剤は、毛足や形を守る、おしゃれ着用の中性洗剤を選び、量は洗剤の表示に合わせます。
水の温度は、タグのおけに書かれた数字を超えないようにし、数字のない手洗いの記号なら、ぬるま湯か水にします。
柔軟剤を使う場合は、柔軟剤の容器の表示どおり、最後のすすぎで入れます。
漂白剤は、タグで使えると書かれていない限り使わず、とくに金属の飾りが付いた物には使いません。
ぬいぐるみを1つだけ洗濯機で洗うとき
小さなぬいぐるみを1つだけ洗濯機に入れると、脱水のときに洗濯槽が片寄って揺れることがあります。
同じ洗い方ができるタオルを何枚か一緒に入れると、槽の中の重さがならされ、脱水が落ち着きます。
色の濃いタオルは色が移ることがあるので、白や淡い色のタオルを選びます。
乾かし方
形を整えたら、風通しのよい日陰で陰干しにします。
洗濯ネットに入れてピンチハンガーに吊るすと、洗濯ばさみの跡が付きません。

洗濯ネットは、ぬいぐるみより一回り大きく、形をつぶさずに収まる物を使います。
平らな所に寝かせて干す場合は、ときどき向きを変えて、下になった面にも風を当てます。
中のわたは表面より乾くのが遅いので、表面が乾いてからも日数をかけて干します。
乾燥機は、タグや説明書きで使えると書かれていなければ使いません。
毛足の長いぬいぐるみは、乾ききる少し前にブラシをかけると、毛並みがそろいやすく、ふくらみも戻ります。
乾いたら、洋服ブラシで毛並みを一方向にそろえて仕上げます。
洗う日は、晴れて空気の乾いた日が続く時期を選ぶと、乾くまでの日数を短くできます。
洗えないぬいぐるみは、表面だけを手入れする
洗えないと決まったぬいぐるみも、ほこりと表面の汚れは家で落とせます。
ふだんは、ブラシと風で
ぬいぐるみの汚れの多くは、ほこりと、手や口が触れる所の皮脂です。
ときどき洋服ブラシで表面のほこりを払い、風通しのよい日陰に置いて湿気を逃がすだけでも、汚れがたまるまでの間を延ばせます。
子どもがよく手に持つ耳や手の先は、汚れが目立つ前に、薄めた洗剤液のタオルで部分だけ拭きます。
汚れが目立ってきたら、たたいて拭く
まず、外に向けて軽くたたいて中のほこりを出し、洋服ブラシで毛並みに沿って表面のほこりを払います。
次に、おしゃれ着用の中性洗剤を水に薄く溶かし、タオルを浸して固く絞り、汚れた所を軽くたたくように拭きます。
きれいな水で絞ったタオルに替えて、洗剤分が残らないよう2回ほど拭き取り、乾いたタオルで水気を吸わせます。

拭いて色が落ちる物や、拭くと毛羽立つ素材は、全体を拭かずに、ほこりを払うだけにします。
ワッペンや接着の飾りの部分は、はがれないよう、こすらずに避けて拭きます。
最後に風通しのよい日陰で湿気を飛ばします。
店に任せるぬいぐるみ
電池入りの物、大きな物、汚れが染み込んだ物は、ぬいぐるみの洗濯を受け付けるクリーニング店に相談します。
受け付ける素材や大きさは店ごとに違うので、持ち込む前に、仕掛けの有無と中身の素材を伝えます。
取り出せない電子部品の入ったぬいぐるみは、店でも水洗いを断られることがあり、その場合は表面の手入れを続けます。
店から戻ったぬいぐるみも、家で洗ったものと同じように、渡す前に目や鼻、ボタンのゆるみを指で見ます。
抱きしめて、お腹や手足の付け根にひやりとした感じが残っていなければ、中まで乾いています。
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